「当たり屋」という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。
車や自転車、歩行者にわざとぶつかってケガを装い、示談金を要求する行為です。
実はこれ、昔からある典型的な詐欺の手口ですが、今もなお全国で被害が起きています。
最近では、2025年7月に静岡県沼津市のスーパー駐車場で、自称ラッパーの男が故意に車と接触し、示談金として現金10万円をだまし取ったとして逮捕されました。
被害者は一度は示談に応じてしまいましたが、後から保険会社に相談したことで事件が明るみに出たのです。
こうしたケースで怖いのは、被害者が「時間を取られたくない」「大ごとにしたくない」と考えて、その場でお金を払ってしまうこと。
ですが、当たり屋行為は立派な犯罪であり、泣き寝入りする必要はまったくありません。
この記事では、
- 当たり屋はどんな罪に問われるのか
- 今回の事件のラッパー男とは？本名は？
- その場で現金を渡してしまうリスク
- 被害に遭ったときの正しい対処法
この4つを中心に、わかりやすく解説していきます。
管理人特に高級車を運転していると「お金持ち」と思われて狙われやすいので、しっかり対処法を覚えることが大事です！
ニュース概要｜沼津市で起きた“ラッパー当たり屋事件”
2025年7月6日の夜、静岡県沼津市内のスーパー駐車場で、なんとも信じがたい事件が起きました。
買い物を終えて車を運転していた女性が、駐車場の出口付近を走行していたところ、突然ひとりの男性が前に出てきて車の前方にわざと接触。
驚いた女性が停車すると、男はすぐに「警察を呼ぶと時間がかかる」「示談で済ませてくれ」と言い出し、その場で金銭を要求しました。
女性は混乱して夫を呼び、結局その日のうちに現金10万円を渡してしまったのです。
幸い女性に過失はなく、男にも大きなケガは確認されませんでした。
被害が事件化した経緯
その後、女性の夫が保険会社に「こういうことがあった」と相談。
保険会社から「それは警察に届けたほうが良い」と助言を受け、被害届を提出しました。
警察は現場周辺の防犯カメラ映像やドライブレコーダーを確認し、行為が故意だったと判断。
男を詐欺の疑いで逮捕しました。
逮捕された当たり屋ラッパー男の本名は？
逮捕されたのは、
- 30歳の自称ラッパー
- 静岡県沼津市我入道一本松町に住む男性
ということまでが報道で公表されています。
ただし、氏名（本名）は現時点では明らかにされていません。
警察や報道各社は匿名のまま扱っており、ネット上で推測するような情報は公式には確認できません。
警察は「認否は明らかにしていない」としつつ、同様の手口で他にも被害があるのではないかとみて余罪を追及しています。
管理人急がせて示談金を取ろうなんて卑怯すぎますよね。
被害者が警察に相談して事件化できたのは本当に良かったし、同じ手口に遭った人への教訓になると思います。
当たり屋行為はどんな罪に問われる？
「わざとぶつかってケガを装い、お金をだまし取る」。
これは一見すると交通事故トラブルのように思えますが、実際には立派な犯罪に当たります。
主に成立する罪
- 詐欺罪（刑法246条）
→ 事実とは異なる状況を装って、人をだまして金銭を得る行為。
→ 今回のケースでは「事故に遭った」「示談金が必要だ」と装い、10万円を受け取った点が該当します。
→ 法定刑は 10年以下の懲役。 - 恐喝罪（刑法249条）
→ 相手を怖がらせて、無理やりお金を出させる場合はこちらに該当。
→ 「警察を呼ぶと面倒になるぞ」と脅すような口ぶりで迫ったなら恐喝罪と評価される可能性もあります。
→ 法定刑は 10年以下の懲役。 - 強要罪（刑法223条）
→ 無理に「金を払え」と要求しただけでも成立し得ます。
→ 実際にお金を取れなかった場合でも罪になります。
状況次第で重くなる場合も
- 常習性があれば量刑が重くなる可能性
- 万一ケガを負わせていれば「傷害罪」も加わる
- 車や自転車を使って人を騙す場合は「危険運転」と絡むことも
つまり「当たり屋」は単なる迷惑行為ではなく、詐欺や恐喝など複数の罪に問われ得る悪質な犯罪なんです。
【NG行動】その場で示談に応じる危険性
当たり屋がよく使う手口の一つが「警察を呼ばないで、すぐに示談にしましょう」という誘導です。
一見すると「時間がかからなくて楽そう」と思うかもしれませんが、これはとても危険な対応です。
1. 証拠が残らない
その場で現金を渡してしまうと、事故が本当に起きたのか、どんな状況だったのかを示す証拠が残りません。
領収書もなければ、後から「払った／払ってない」と水掛け論になることもあります。
2. 繰り返し狙われるリスク
一度でも「現金を払ってくれた人」と認識されると、同じ犯人やその仲間に再び狙われる可能性があります。
当たり屋は“金を出す相手”をリストのように把握している場合もあるのです。
3. 本当にケガをしていた場合に不利になる
相手が「実際に軽いケガを負っていた」というケースもあります。
その場で示談にした後に「痛みが取れない」と病院に行き、後から後遺症が見つかっても、加害者の身元や連絡先が分からないと治療費や慰謝料を請求できません。
逆に、自分が被害者でありながら「泣き寝入り」になる危険性があるのです。
4. 保険が使えなくなる
交通事故は、通常は自動車保険を通して処理されます。
ところが示談で現金を渡してしまうと、保険会社に事故の存在を証明できず、保険金を受け取ることができなくなる恐れがあります。
【必見】泣き寝入りしないための対処法
当たり屋に遭遇すると、誰でも突然の出来事に動揺します。
「警察を呼ぶと時間がかかる」「示談で済ませよう」などと迫られると、ついお金を渡してしまいそうになりますが、ここで冷静に対応することが大切です。
1. まずは警察を呼ぶ
- 絶対に110番通報してください。
- 本当に事故が起きたのかどうかを、警察が現場で確認してくれます。
- 加害者が「呼ばなくていい」と言ったら、逆に怪しい証拠。毅然とした態度で通報しましょう。
2. 証拠を残す
- スマホで現場を撮影（相手の言動、位置関係、車の傷など）
- ドライブレコーダーがあるならデータを保存
- 周囲に人がいれば目撃証言をお願いする
→ 後から警察や保険会社に説明する際の強力な武器になります。
3. その場で現金を払わない
- 「すぐに払え」と迫られても、その場で現金を渡すのは危険です。
- 仮に事故で責任が生じても、通常は保険会社を通じて補償されます。
- 「現金は払えない。保険会社に連絡します」ときっぱり伝えましょう。
4. 保険会社に必ず連絡する
- 交通事故に関しては、加入している保険会社に報告義務があります。
- 被害者でも加害者でも、まず保険会社に連絡すれば、正しい対応を案内してもらえます。
- 今回の沼津市の事件も、被害者が保険会社に相談したことが事件発覚のきっかけでした。
5. 不安な場合は弁護士へ
- 当たり屋は、言葉巧みに被害者を心理的に追い詰めます。
- 「どうしていいかわからない」というときは、交通事故に強い弁護士に相談しましょう。
- 初回無料相談を受け付けている法律事務所も多いので、一人で抱え込まないことが大切です。
ネットの反応・世間の声
今回の「ラッパー当たり屋事件」については、ニュースが報じられるとすぐに多くの意見が飛び交いました。
コメント欄やSNSで目立った声を整理すると、大きく次のような反応に分かれます。
「絶対に警察を呼ぶべき」という意見
- 「怖くてもその場で警察を呼ぶことが大事」
- 「示談に応じると証拠が残らないから危ない」
- 「当たり屋が『警察を呼ぶと面倒』と言うのは怪しい証拠」
→ 実際にトラブル経験者からも「自分の身を守るために通報を」との声が多数見られました。
「被害者が混乱してしまうのも無理はない」という共感
- 「突然の出来事だと誰でも動揺してしまう」
- 「家族を呼んで一緒に対応できただけまだ良かった」
→ 特に女性や高齢者が一人のときは、心理的に押し切られやすいことへの共感も多く寄せられています。
「自称ラッパー」という肩書きへの冷ややかな声
- 「ラップで食えないから当たり屋か？」
- 「半グレにもなりきれない中途半端な奴」
- 「hip hopを名乗るな、音楽に失礼」
→ 職業を“自称ラッパー”と報じられたことで、音楽活動そのものを揶揄する意見も散見されました。
「逆のケースも気をつけるべき」という指摘
- 「車側が『現金で示談に』と持ちかける場合もある」
- 「小さなケガだと思っても後から後遺症が出ることがある」
→ だからこそ「どんなケースでも警察を呼ぶべき」という意見に行き着く声が多くありました。
👉 ネットの空気をまとめると、
「怖くても示談せずに通報すべき」
「被害者を責めるのは酷だが教訓にすべき」
この2点が大きな流れになっています。
よくある質問（FAQ）
Q1. 今回の“ラッパー当たり屋事件”の男は誰？本名は？
A. 報道では「静岡県沼津市我入道一本松町に住む30歳の自称ラッパー」とされています。
ただし、氏名（本名）は警察も報道も公表していません。ネット上の憶測はありますが、公式情報として確認できるのは「年齢・居住地・自称職業」までです。
Q2. 当たり屋に遭ったら、まず何をすればいい？
A. すぐに警察へ通報してください。相手が「呼ぶな」と言っても無視して大丈夫。事故かどうかを判断するのは警察です。
Q3. その場で現金を渡してしまったらどうなる？
A. 証拠が残らず、後から「払った／払ってない」と揉めたり、再び狙われるリスクがあります。さらに保険も使えなくなる可能性があるため、絶対に渡さないのが鉄則です。
Q4. 本当にケガをしていた場合はどうなる？
A. 本当にケガをしているなら、警察を呼んで事故処理を行い、保険を通じて対応できます。そのためにも必ず警察と保険会社を介することが大切です。
Q5. 当たり屋はどんな罪に問われる？
A. 主に「詐欺罪」や「恐喝罪」に当たります。場合によっては「強要罪」「傷害罪」なども加わり、いずれも懲役刑が科される重い犯罪です。
Q6. 当たり屋に遭遇しやすい場所は？
A. スーパーやコンビニの駐車場、信号待ちの交差点など、人目はあるが警察を呼ぶのをためらいやすい場所で狙われやすいといわれています。
Q7. 不安なときは誰に相談すればいい？
A. 警察はもちろん、交通事故に詳しい弁護士や加入している保険会社に相談しましょう。初回相談が無料の事務所も多いので、一人で抱え込む必要はありません。
まとめ｜当たり屋には毅然と対応を
今回の沼津市の「ラッパー当たり屋事件」は、典型的な手口でした。
被害者が一度は示談に応じてしまったものの、その後に保険会社へ相談したことで事件化し、加害者は逮捕に至りました。
このケースから学べることは多いです。
記事の要点
- 当たり屋行為は立派な犯罪（詐欺罪や恐喝罪に該当）
- 「その場で示談にしましょう」という誘いは危険
- 現金を渡すと証拠が残らず、保険も使えなくなる恐れがある
- 必ず警察を呼ぶことが最大の防御策
- スマホ撮影やドライブレコーダーなどで証拠を残すことが重要
- 保険会社や弁護士に相談すれば、泣き寝入りを防げる
総括
当たり屋は決して特殊な存在ではなく、全国で似たような事件が後を絶ちません。
「時間を取られたくないから」「大ごとにしたくないから」と妥協してしまうと、かえって自分が損をすることになります。
一番大切なのは、毅然とした態度で警察と保険会社に頼ること。
それさえ徹底すれば、たとえ当たり屋に遭遇しても泣き寝入りする必要はありません。
管理人今回の件、本当に卑劣だと思います。
「急いでるから警察は呼ぶな」とか典型的な脅し文句ですよね。
でも被害者が警察に相談したことで逮捕に繋がったのは大きい。
やっぱり泣き寝入りせずに動くことが大事だと強く感じました。
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