そんな疑問を抱えている方へ。
今回は、レクサスオタクの私が実際にLS600hの中古車(10年落ち・約10万キロ)を購入した1年後レビューをもとに、
- 「買っても大丈夫なのか?」
- 「どんな不安があるのか?」
- 「維持費や故障は?」
といった点を、リアルな目線でまるっと解説していきます!
✅ 結論|整備済みの中古レクサスLS600hなら、普通に快適に乗れます!

正直に言うと、買う前はめちゃくちゃ不安でした。
「10年落ちで10万キロ超えって…さすがに壊れるかも」
「エアサスとかハイブリッドバッテリーが高額修理になったらどうしよう」
そんな心配を抱えながら、走行距離10万5,000kmのレクサスLS600h(後期型)を中古で購入しました。
それから約1年、7,000〜8,000kmほど走行して、今思うのは──
「全然アリ!というか、むしろ大満足」
です。
🔧 実際に起きた“トラブル”は?
ほとんどノートラブルでしたが、1点だけ。
- スタッドレスタイヤ装着時に空気圧センサーの表示が出なくなった
→ これは単純にセンサーがついてないタイヤだっただけ。
→ 原因もハッキリしてて、走行には支障なし。
これ以外、エンジンもエアサスもバッテリーも不具合ゼロ。驚くほどスムーズでした。
🔁 交換・メンテナンスしたことは?
基本的には最低限の消耗品交換だけでOKでした。
- オイル交換(11万km時に実施)
- タイヤ空気圧センサー取り外し(工賃のみ)
ディーラー整備記録の残る車だったこともあり、購入時点で消耗部品がある程度交換済みだったのも大きかったと思います。
⛽ 燃費はどのくらい?
街乗りも高速もまぜて使ってますが、
- 車載モニター上では11〜12km/L
- 実燃費はだいたい10km/Lくらい
V8の5000ccハイブリッドとしてはかなり優秀だと思います。
しかも、エアコンを使っても燃費に大きな影響はなしというのも嬉しいところでした。
💸 維持費はどれくらいかかった?
やっぱりフラッグシップモデルなので、安くはありませんが…
- 自動車税:年間88,000円(5000ccなので)
- 任意保険:車両保険なしで抑え気味に加入
- ガソリン代:燃費10km/Lで満タン給油は約7,000円前後
「保険・ガソリン・税金でそれなりにかかるけど、故障や大きな修理が一切ないぶん、むしろ安く感じた」というのが本音です。
🚗 乗り心地や使用感はどうだった?
- 静粛性:まるで図書館。走行中の音はほぼ無音
- 乗り心地:フワフワしすぎず安定感あり(エアサス健在)
- 駐車:全長5m近いので狭いコインパーキングは要注意!
大きさは確かに取り回しで少し気を使いますが、それ以外は「快適」のひと言。
高速移動がとにかくラクなので、長距離ドライブでは新車より気持ちよく走れるかも、と思いました。
📌 結論:怖がらずに“良い個体”を選べば、かなり満足度は高い
レクサスLS600hの10年落ち中古車は、「状態しだい」で当たりハズレがあります。
でも、今回の私のケースのように…
- 整備記録が残っている車を選ぶ
- 消耗部品が交換済みの車を選ぶ
- 信頼できる車屋さんとつながる
この3つを意識して探せば、10万km超えててもまだまだ元気に走れる1台に出会えると思います。
✅ 購入前にチェックすべき項目一覧(中古レクサス編)

「10年落ちのレクサスって大丈夫かな?」
そう思っている人にこそ確認してほしい、“失敗しない中古レクサス選び”のチェックリストです。
① 整備記録簿(メンテナンス履歴)
まず一番大事なのが「その車が過去にどう扱われてきたか」。
- 定期点検・車検の記録がちゃんと残っているか?
- オイル交換の間隔やバッテリー、ブレーキパッドなどの交換履歴は?
- ディーラー整備や信頼できる整備工場で管理されていたか?
📌【ポイント】
記録簿がない車は、見えないリスクが多くなります。逆に、整備履歴がしっかり残っている車は当たりの可能性大です。
② 修復歴(事故・骨格部の修正があったか)
よくある「修復歴なし」と書かれていても、どこまでが“修復歴”なのかを自分で理解することが大切。
- フレーム(骨格)やピラー(柱)を直している車は避ける
- バンパーやフェンダー交換程度ならOKな場合もある
- 実際の修復歴は「車両状態確認書」などで文書化されたものを確認
📌【ポイント】
安くても“骨格修正歴あり”の個体は、走行安定性や将来の売却で大きなデメリットになるのでおすすめしません。
③ ハイブリッドバッテリーの状態(HV車)
LS600hなどハイブリッドモデルの場合、駆動用バッテリーの劣化具合は命綱です。
- バッテリー診断書を発行してもらえるか?
- チェックランプ(警告灯)が点いていないか?
- 走行中に急なエンジン介入や違和感がないか?
📌【ポイント】
10万km時点でバッテリーが完全に劣化しているケースは稀ですが、「いつ来てもおかしくない」段階。診断は絶対に受けましょう。
④ エアサスペンションの状態(搭載車)

LSや一部のGS・RXなどに採用されているエアサスは、故障すると高額修理(片輪10万〜)になるパーツ。
- 駐車中に車高が下がってこないか?
- 走行時に異音や「乗り心地がフワフワしすぎる」違和感がないか?
- サスペンション異常の警告灯が点いていないか?
📌【ポイント】
中古で選ぶなら、できればサス交換済み or 状態良好な個体を選ぶべし。状態が怪しいなら購入前に必ず相談を。
⑤ タイヤ・ブレーキの消耗具合
古い車は意外と見落とされがちなのが足回りの消耗品。
- タイヤの溝だけでなく、製造年やひび割れの有無を確認
- ブレーキパッド・ローターの減り具合(キーキー音は要注意)
- ブレーキを踏んだときのガタつき・振動の有無
📌【ポイント】
これらを全部交換するとなると10万円コースも普通にありえます。試乗時や納車前にしっかりチェック。
⑥ 電装系・ナビ・快適装備の動作確認
年式が古くなると、電装系の不具合が出始めることも。
- 純正ナビの画面・音声・タッチ操作は問題ないか?
- パワーシート・サンルーフ・オーディオのボタン反応はOKか?
- エアコンの効き・異音・風量切り替えは正常か?
📌【ポイント】
レクサスは装備が多い分、1つ壊れると修理代が高い。全部のボタンを押して確かめるつもりで試乗を!
⑦ キーの本数とスマートキーの動作確認
地味だけど大事なポイント。
- スマートキーは最低2本あるか?
- ボタン操作・スマートエントリーに不具合はないか?
- 電池切れだけでなく「キー登録不良」がないか?
📌【ポイント】
レクサスの鍵は再発行が高額です(数万円〜)。納車後に気づくと痛いので、購入前に必ず確認を。
⑧ 車検の有無と残り期間
- 車検が切れていたら、名義変更と合わせて費用発生
- 車検残があっても「通すだけの整備」がされていた可能性もあるので注意
📌【ポイント】
車検が通ってる=安心ではありません。車検整備の内容(交換履歴)までしっかりチェックを。
⑨ 外装・内装の状態

高級車として大事なのが、見た目の「年式なりの綺麗さ」。
- シートのヘタリ・破れ、天井の垂れ下がりはないか?
- ボディに大きな凹み・色あせ・再塗装の跡がないか?
- ハンドルやシフトノブのスレ具合
📌【ポイント】
ボディが綺麗=大事に乗られていた証拠。雑に扱われていた車は見た目に現れます。
⑩ 販売店の対応・信頼度
- 修復歴や消耗品の状態をはぐらかさずに説明してくれるか?
- 整備工場を併設している or アフター対応ができるか?
- 気になる点を質問したときの回答が明確か?
📌【ポイント】
安くても販売店の対応が雑ならやめた方がいいです。長く付き合える車屋さんこそが最大の安心材料。
🔚 まとめ:このチェックリストを通過した個体なら“勝ち”です
10年落ち・10万km超えというだけで避けるのはもったいない。
大事なのは…
✅「どう整備されてきたか」
✅「いま何が交換されていて、何がそろそろ交換か」
✅「信頼できる人・店から買えるか」
この3つ。
このチェックリストを片手に車選びをすれば、価格以上の満足感が得られる1台に出会える確率がグッと高まります。
❓よくある質問(FAQ)|10年落ち・10万キロ超えの中古レクサスって実際どう?

Q1. 10年落ち・10万km超えって、もう寿命なんじゃないの?
🅰️ 一般的な車ならそう思われがちですが、レクサスは別格です。
整備がしっかりされていれば20万km以上走る個体も珍しくありません。
特にエンジンと足回りの基本構造はトヨタ譲りの高耐久なので、10万kmは「まだ折り返し」と考えてOKです。
Q2. 一番壊れやすいのはどの部分?
🅰️ 多くのオーナーが心配するのは以下の2点です。
- エアサスの故障(修理費が高額)
- ハイブリッドバッテリーの寿命
ただし、購入前にしっかり状態を確認しておけば、すぐ壊れるようなケースはまれです。
しっかり整備された車なら、数年は問題なく走れることが多いです。
Q3. ハイブリッドバッテリーって何年ぐらい持つの?
🅰️ 一般的には15万km〜20万kmくらいが交換の目安と言われます。
ですが、レクサスLS600hはEV走行頻度が少ない構造なので、バッテリーの負荷が少なく、長持ちしやすい傾向があります。
10万km時点で劣化している個体はあまり多くありません。
Q4. エアサスが壊れたら、いくらぐらいかかるの?
🅰️ 1輪あたり10万円〜15万円前後かかることも。
4輪すべて交換すると40万円超えることもあるので、状態確認は超重要。
購入前に「駐車中に車高が下がってこないか」「サスから異音がしないか」をチェックしましょう。
Q5. 維持費はどれくらいかかる?
🅰️ おおまかな年間維持費はこんな感じです(LS600hの場合):
項目 | 金額目安 |
---|---|
自動車税(5000cc) | 約88,000円/年 |
任意保険(車両保険なし) | 年間5万〜8万円ほど(条件による) |
オイル・消耗品交換など | 年間1万〜3万円ほど |
ガソリン代(燃費10km/L) | 月500km走行で約15,000円前後 |
📌※修理や不具合がなければ、意外と維持できる範囲内という印象です。
Q6. 何を基準に「買っていい個体」か見極めればいいの?
🅰️ 以下の3つを満たしていれば、かなり安心できます。
- 整備記録簿がしっかり残っている
- フレームに関わる事故歴がない
- ハイブリッドバッテリーやエアサスの状態が良好(診断済み)
加えて、「信頼できる販売店」から買うことも重要です。
Q7. 安いから修復歴ありの車を選ぶのはアリ?
🅰️ 結論、やめた方がいいです。
とくにレクサスのような高剛性・静粛性をウリにした車は、フレームに一度でも衝撃が入ると本来の乗り心地が失われる可能性があります。
安くても後悔しやすいので、“骨格無傷”の車を選びましょう。
Q8. 新車じゃなくて、わざわざ古いLSを選ぶメリットって何?
🅰️ レクサスLSのようなフラッグシップモデルは、当時の新車価格が1000万円超。
装備も高級感も次元が違います。
中古で買えば100万円台〜300万円台で手に入ることもあり、
「この価格でこのクオリティの車に乗れる」のは大きな魅力です。
Q9. 古い高級車って恥ずかしくない?
🅰️ むしろ“わかってる人が選ぶ”大人の選択という感じがします。
デザインもまだまだ通用しますし、乗り心地や風格は今のミドルクラス車以上。
しっかりメンテされていれば、「片落ち感」なんて全然ありません。
📝この記事のまとめ|10年落ち・10万キロ超えのレクサスは買いなのか?
- ✅ 整備記録がしっかり残っている個体なら、10万km超えでも快適に走れる
- ✅ 実際にLS600hを1年乗って7,000km以上走行しても、大きな故障なし
- ✅ 燃費は実燃費10km/L前後で、大排気量にしては優秀
- ✅ 心配されがちな「エアサス」や「ハイブリッドバッテリー」も、適切なチェックで回避可能
- ✅ 購入時は整備履歴・修復歴・電装系・バッテリー診断など、10項目以上を要確認
- ✅ 維持費はそれなりにかかるが、新車よりはるかに低コストで高級感を楽しめる
- ✅ 古い=ダメではなく、「どう扱われてきたか?」がすべての判断材料
- ✅ 安さだけで選ばず、“中身が信頼できる1台”を選ぶのがカギ
✉️ 最後にひと言
10年落ち・10万キロと聞くと「もう終わりかも…」と不安になるかもしれませんが、本当の価値は“見た目”じゃなく“中身”です。
しっかり整備され、大事に扱われてきたレクサスなら、
まだまだ現役で、新車にはない「深み」と「余裕」を感じさせてくれます。
「ちょっと古くても、本物に乗りたい」
そう思ったあなたには、10年落ちのレクサス、きっとアリですよ。