埼玉県川口市で起きた飲酒逆走死亡事故。
19歳の男に対して検察が「懲役9年」を求刑しました。
ですが、この数字を聞いた多くの人が「短すぎる」と感じています。
飲酒、逆走、時速125キロという危険運転で人の命を奪ったのに、たった9年?という疑問がわくのも当然です。
この記事では、なぜ9年という求刑になったのか、法律上の仕組みや過去の判例を独自にわかりやすく整理します。
さらに、ネットで寄せられた「刑が軽すぎる」という声も紹介しながら、この問題を一緒に考えていきます。
川口・飲酒逆走死亡事故とは?事件の全体像を解説
埼玉県川口市で起きたこの事故は、単なる交通事故とは言えません。
背景を整理すると「危険運転の最悪パターン」が全部そろっていました。
- 加害者は 19歳の中国籍の男
- 去年9月に 酒を飲んだ状態 で運転
- 道路を逆走 していた
- しかも 時速125キロの猛スピード
- 狭い一方通行で、勾配もある道路にそのまま進入
- 交差点で衝突し、縫谷茂さん(51歳)が死亡
……こう並べるだけで「事故」というより「暴走劇」に近いことがわかります。
特にポイントは「逆走」と「125キロ」という組み合わせです。
高速道路でもない街中でこれだけのスピードを出せば、制御できるはずがありません。
しかも飲酒していたわけですから、判断力も鈍っていたはず。
その結果、何の罪もない縫谷さんが命を奪われました。
遺族にとっては突然の別れであり、取り返しがつかない悲劇です。
世間から「これは事故じゃなく殺人だろ」という声が出るのも、無理のない話だと思います。

ほんとに、逆走・飲酒・125キロって全部揃ってる時点で「偶然の事故」じゃないですよね。命を奪った重さが軽すぎる気がします。
検察側が主張した危険運転致死罪と懲役9年の理由


9月5日の裁判で、検察側は被告の行為を「危険運転致死罪」にあたると判断しました。
そのうえで「懲役9年」を求刑しています。
検察側が強調したポイントを整理すると、以下のようになります。
- 現場は狭い一方通行
→ 勾配があり、細かなハンドル操作が必須の場所だった。 - 飲酒状態で逆走
→ 自分で酒を飲み、判断力が落ちているにもかかわらず運転。 - 時速125キロの暴走
→ 「制御困難」な状態でアクセルを踏み続けた。 - 身勝手で自己中心的な行動
→ 自分の快楽や感覚を優先した結果、人の命を奪った。
こうした事実から、検察側は「危険運転致死罪は成立する」と断言しました。
しかし、ここで多くの人が疑問に思ったのが「なぜ9年なのか?」という点です。
危険運転致死罪の法定刑は「懲役1年以上20年以下」。
つまり、最大で20年まで求刑できるのに、今回は9年。
数字だけ見ると「半分以下」です。
もちろん、求刑は事故の状況・被告の年齢・反省の有無などを総合的に見て決められます。
ただ、被害者が亡くなっている以上「9年は軽い」と感じる人が多いのは自然でしょう。



個人的には、ここまで悪質なのに「9年」で済ませるのは本当に腑に落ちないです。せめて二桁の年数を求刑すべきじゃないかなと思います。
弁護側の反論と危険運転致死罪を否定する主張


一方で、弁護側はまったく違う見解を示しました。
彼らは「危険運転致死罪は成立しない」と強く主張しています。
弁護側の主張を整理すると、次のようになります。
- 制御困難ではなかった
→ 事故直前まで車線をはみ出しておらず、「操作できないほどの状態ではなかった」と説明。 - 判断の甘さによる事故
→ 被告が酒を飲んでいたのは事実だが、それは「制御不能」に直結しないと指摘。 - 過失運転致死罪にとどまる
→ 「無謀だった」というより「判断を誤った」結果の事故だとして、危険運転ではなく過失運転だと主張。
つまり、弁護側は「危険運転」という重い罪を避け、より軽い「過失運転致死罪」での裁きを求めているわけです。
この違いはとても大きいです。
危険運転致死罪の刑罰は「懲役1年以上20年以下」に対し、過失運転致死罪なら「7年以下の懲役または禁錮、または100万円以下の罰金」。
罪の重さも量刑も天と地ほどの差があります。
ただし、現場の状況を考えると「逆走」「飲酒」「時速125キロ」と、普通ではありえない運転だったのは間違いありません。
それを「制御可能」と言い切れるのか、疑問を抱く人は少なくないでしょう。



正直、この弁護側の主張は無理があるように感じます。逆走で125キロって時点で「制御できてた」とは到底思えないですよね。
危険運転致死罪の法定刑とは?なぜ無期懲役や殺人罪にならないのか


今回の裁判で大きな焦点になっているのが「危険運転致死罪」です。
まずはこの罪の内容と刑罰を整理しておきましょう。
危険運転致死罪とは?
法律上、この罪は「通常の運転では考えられないほど危険な行為によって人を死傷させた場合」に適用されます。
例えば、次のようなケースです。
- 飲酒や薬物の影響で正常な運転ができない状態で運転した
- 制御困難なスピードを出していた
- 信号無視や逆走など極めて危険な運転をした
- 車の性能を著しく超える無謀な運転をした
今回の事故は「飲酒」「逆走」「125キロ」という条件が重なっているため、典型的な危険運転致死罪の事例といえるでしょう。
刑罰の幅は?
危険運転致死罪の法定刑は以下の通りです。
- 懲役1年以上20年以下
つまり、理論上は20年まで刑を重くできるのですが、今回は求刑9年。
被害者が死亡していることを考えると「軽い」と感じる人が多いのは自然です。
なぜ殺人罪ではないの?
ここでよくある疑問が「なぜ殺人罪にならないのか」という点です。
- 殺意があったかどうか が大きな違いになります。
- 検察は「被告に人を殺そうという意図まではなかった」と判断。
- そのため「殺人」ではなく「危険運転」という交通犯罪の枠組みで裁かれるのです。
ただし、社会の感覚からすれば「人を殺すつもりがなくても、こんな運転をすれば死ぬに決まっている」という不満が残るのも事実。
法律の枠組みと市民感情との間に大きなギャップがあることが、この事件で浮き彫りになっています。



ここまで悪質なら「殺意があったかどうか」なんて細かい線引きに意味あるのかなと思います。被害者遺族からすれば納得できないですよね。
なぜ懲役9年が軽く見えるのか?世間の感覚とのズレ


検察が求刑した「懲役9年」。
一見すると長いようにも聞こえますが、多くの人が「軽すぎる」と感じています。
その理由を整理してみましょう。
法定刑との比較
- 危険運転致死罪の法定刑は「懲役1年以上20年以下」
- つまり、最大20年まで求刑できるはず
- その中で「9年」は 中間よりも低い水準
こう見ると、「もっと重くできたのでは?」と感じるのも当然です。
被害者遺族の立場から見れば
- 被害者は 命を失った
- 遺族はこれから先ずっと悲しみを背負う
- それに対して「9年で社会復帰」というのはあまりに軽い印象
命の重みと、刑の軽さとのギャップが強い不満を生んでいます。
過去の判例との比較
過去にも飲酒運転で死亡事故が起きていますが、実刑の多くは 7〜10年程度。
つまり「9年」という数字は、実は過去のケースから見れば平均的。
しかし、今回のように「逆走」「125キロ」という極端な危険運転があったにもかかわらず、上限近くまで求刑されなかった点に違和感が残ります。
世間との感覚のズレ
- 法律は「殺意があったかどうか」で罪名を分ける
- しかし一般の感覚では「ここまで危険なら殺意に等しい」と考える
- このズレが「刑が軽すぎる」と言われる最大の理由
結果として、「懲役9年=軽い」という印象が社会に広がっています。



9年って聞いた瞬間「え、そんなもん?」って思いました。過去の判例に合わせただけって感じで、遺族の気持ちは置き去りにされてる気がします。
ネットの反応:「9年は短すぎる」と怒りと疑問の声が殺到
今回の川口・飲酒逆走死亡事故に対する「懲役9年」の求刑は、ネット上でも大きな議論を呼びました。
特に多かったのは「刑が軽すぎる」という怒りや不満の声です。
主な反応を整理すると…
- 「これは事故じゃなく殺人だ」
→ 飲酒、逆走、時速125キロという条件を見れば「人を殺す気があったと同じ」と感じる人が多数。 - 「9年なんて短すぎる」
→ 被害者は命を奪われたのに、加害者はたった9年で社会復帰できるのは理不尽だという意見。 - 「法律が加害者に甘い」
→ 「加害者を守って、被害者を軽視している」と日本の司法制度そのものを批判する声も。 - 「無期懲役でいい」
→ 多くの人が「最低でも15年以上」「無期懲役が妥当」と厳罰化を求めている。 - 「殺人罪で裁けないのがおかしい」
→ 「殺意があったかどうか」で区別する法律の仕組みに疑問が集中。
実際のコメントから抜粋すると…
- 「人の人生奪って9年?舐めてる」
- 「事故じゃなくて殺人レベル」
- 「命を奪ったら無期懲役でいい」
- 「日本の法律は命を軽く見すぎ」
- 「加害者に優しすぎる」
SNS上では数百件単位で同じような意見が書き込まれ、共感の声も多く集まっています。
特に「遺族の気持ちを考えれば9年なんてあり得ない」という意見は強く、多くの国民が「法と感覚のズレ」を痛感しているようです。
よくある質問(FAQ)


Q1. なぜ殺人罪じゃなくて危険運転致死罪なの?
多くの人が一番疑問に思うのはここだと思います。
結論から言うと「殺意があったかどうか」で罪名が分かれるからです。
- 殺人罪 → 「人を殺そう」と思って行動した場合
- 危険運転致死罪 → 「殺すつもりはなかったけど、危険すぎる運転で人を死なせた場合」
今回のケースは「飲酒・逆走・125キロ」というあり得ない条件がそろっています。
ですが、検察は「殺す意思までは認められない」と判断したため、殺人罪ではなく危険運転致死罪になりました。
Q2. 危険運転致死罪の刑罰はどれくらい?
危険運転致死罪の法定刑は 懲役1年以上20年以下 と定められています。
つまり、判決次第では20年の実刑も可能です。
ただ、過去の判例を見ると実際の判決は 7〜12年程度 に収まることが多いんです。
今回の「懲役9年求刑」も、この過去の判例ラインに沿った形。
とはいえ、被害者が亡くなっている以上「9年は短い」と感じる人が多いのも自然です。
Q3. 判決は必ず求刑どおりになるの?
実は日本の裁判では、判決が求刑より軽くなることが多いです。
検察が9年を求刑しても、最終的に裁判官が「7年」や「8年」と判断する可能性は十分あります。
逆に求刑より重くなるケースはほとんどありません。
そのため「9年でも短いのに、判決でさらに軽くなるかも」と多くの人が不安を感じているのです。
Q4. 被害者遺族は裁判に意見できるの?
はい、できます。
日本には「被害者参加制度」があり、遺族は裁判に参加して自分の意見を述べることができます。
- 法廷で意見陳述ができる
- 加害者や証人に直接質問できる場合もある
ただし、最終的に刑を決めるのは裁判官です。
遺族の思いがどこまで量刑に反映されるかは限界があり、「法律の壁」に直面することも少なくありません。
Q5. 運転手の中国籍19歳男の人物像は?
今回の事故を起こしたのは、当時18歳だった中国籍の男性です。
報道で明らかになっている範囲の情報を整理すると、次のような人物像が浮かび上がります。
- 年齢:事件当時18歳、現在は19歳
- 国籍:中国籍
- 生活状況:詳しい家庭環境や職業については公表されていない
- 事故当日:友人らとカラオケ店で酒を飲み、焼酎をロックで3杯ほど飲酒
- 運転の状況:飲酒後に車を運転し、一方通行を逆走。時速125キロで交差点に進入して衝突
初公判では「飲酒運転をしたこと」は認めていますが、
「制御困難だった」という検察の主張には否認し、
「普段と同じ感覚で真っすぐ走れていた」と発言しました。
また、弁護側は「逆走に気づいて早く抜けようと速度を上げた」と主張し、危険運転致死罪ではなく過失運転致死罪にとどまるとしています。
現時点で彼の詳細な経歴や生活背景は明らかになっていませんが、
「未成年でありながら飲酒運転をし、そのうえ逆走・猛スピードで人を死亡させた」という事実だけで、世間からは非常に厳しい目が向けられています。
Q6. 川口市は中国人が多いの?
はい、川口市は全国的に見ても中国人住民が多い地域として知られています。
埼玉県内でもっとも外国人住民が多い都市のひとつで、その中でも中国籍の方が大きな割合を占めています。
- 川口市の外国人住民数は 約4万人超(2024年時点の統計)
- 外国人全体の中で 中国籍が最多
- 特に芝園団地や川口駅周辺などには、中国人コミュニティが形成されている
歴史的な背景としては、
- バブル期以降、中国からの技能実習生や留学生が多く入ってきたこと
- 都心(東京)に近く、家賃や生活コストが比較的安いこと
- コミュニティが既にあるため、新しく来た人も暮らしやすいこと
こうした理由から、川口市は「リトルチャイナ」と呼ばれるほど中国人住民が多い街になっています。
ただし、これは地域の特徴であり、犯罪と直結させて語るべきものではありません。
まとめ:なぜ懲役9年は「軽すぎる」と言われるのか
今回の埼玉県川口市での飲酒逆走死亡事故は、
- 飲酒運転
- 一方通行の逆走
- 時速125キロの猛スピード
という、最悪レベルの条件がそろった非常に悪質なケースでした。
その結果、51歳の会社役員・縫谷茂さんの命が奪われました。
しかし、検察が求刑したのは「懲役9年」。
この数字を聞いて「軽すぎる」と感じた人は少なくありません。
実際に整理すると…
- 危険運転致死罪は「懲役1年以上20年以下」
- 今回の求刑はその中で「9年」と比較的軽め
- 判決はさらに短くなる可能性もある
ネット上でも「事故じゃなく殺人」「無期懲役にすべき」と厳しい声が多く、
法律の仕組みと世間の感覚の間に大きなズレがあることが浮き彫りになりました。
また、初公判で被告が一部否認し、弁護側が「過失運転致死罪にとどまる」と主張している点も、世間の不満をさらに強めています。
結局のところ、この事件が突きつけているのは 「命の重みと刑罰の軽さのギャップ」 です。
判決は9月19日に言い渡されますが、どんな判断が下されるのか注目が集まっています。



本当に9年でいいのか?って強く思います。遺族の気持ちを考えると、もっと厳しい判決が出てほしい。19日の判決に注目ですね。