アルファードといえば「リセール最強のミニバン」と言われ続けてきました。
ところが今、30系も40系も中古相場が下落基調に入り、「え?あのアルファードが暴落?」と驚く声が広がっています。
特に残クレ(残価設定ローン)で購入した人にとっては、設定残価と実際の買取額の差が大きなリスクになりかねません。
実際に直近1年で、ガソリンZグレードは一時118%の高水準から100%を割り込み、ハイブリッドでは87%まで下落しているケースも出ています。
この記事では、
- なぜ相場が暴落しているのか?
- 残クレ利用者が注意すべき点
- 旧型30系と新型40系のリセール比較
- 損を減らすための乗り換えタイミング
を、高級車マニア独自の視点でわかりやすく解説していきます。
結論を先に言えば「プレ値(プレミア価格)の時代は終わった」。
でも、だからこそ“賢く立ち回ればまだ損しない”方法があるんです。
なぜアルファードの相場が暴落しているのか?

かつては「売っても利益が出る」とまで言われたアルファードですが、今は一転して相場が急落。
では、なぜこんな状況になったのでしょうか?理由を整理してみます。
1. 新型40系の登場
2023年に登場した40系アルファード/ヴェルファイアは、内外装の刷新や最新装備で注目を集めました。
その影響で、旧型30系が一気に「型落ち扱い」され、中古市場での需要が弱まったんです。
2. プレ値(プレミア価格)の終了
これまで一部のアルファードは、新車価格を超える“プレ値”で取引されていました。
背景には海外輸出の需要や国内人気の高さがありましたが、輸出規制や供給の安定化でプレ値が崩壊。
「高く売れる車」から「普通の相場に戻った車」へと変化したのです。
3. 中古市場への大量流入
リースや残クレで購入した車がちょうど返却時期に入り、中古市場にアルファードが一気に増えました。
供給が一気に増えると、当然ながら価格は下がります。特に白や黒といった人気カラーは玉数が多く、価格競争が激しい状況です。
4. 輸出需要の減退
東南アジアや中東向けに人気があったアルファードですが、国ごとの輸入規制や為替の影響で輸出が減少。
輸出先に頼っていた相場の“下支え”が弱まったことで、国内相場も下がってしまいました。

つまり、暴落の背景には「新型登場」「プレ値終了」「供給過多」「輸出減少」という4つの要因が重なっています。
一言でいえば“異常に高すぎた相場が正常化してきた”という流れなんですね。
残クレ利用者が直面する暴落リスクとは?


アルファードの購入方法で多いのが「残価設定ローン(残クレ)」。
毎月の支払いが抑えられるため人気のプランですが、相場が下がっている今こそ注意が必要です。
1. 残クレの仕組みを簡単におさらい
残クレとは、新車価格から「数年後の買取保証額(残価)」を差し引いた金額を分割で支払う仕組みです。
契約終了時には、
- 車を返却する
- 残価を支払って買い取る
- 乗り換える
のいずれかを選びます。
つまり「残価が高く設定されていれば、返却時の支払いは少なくて済む」仕組みなんです。
2. 実際の相場と残価の差
問題はここ。
アルファードは「リセール最強」とされていたため、残価設定も高めにされていました。
ところが最近の相場下落で「残価 > 実際の買取額」という逆転現象が発生。
例えば、残価が400万円に設定されているのに、実際の買取額が350万円しかつかなければ、返却時に50万円を補填しなければならないケースもあります。
3. 追い金リスクに直面
「残価で安心」と思っていた人ほどショックを受けやすいのがこのポイント。
アルファードのように暴落で値崩れした車では、返却時に思わぬ追い金が発生する可能性が高まっています。
4. 損を避けるための工夫
残クレ利用者は、契約満了まで待たずに「買取店で査定してもらう」のが鉄則。
ディーラーよりも高値がつく場合があり、その差額で追い金リスクを回避できるケースもあります。
また、人気グレード(ガソリンZなど)や装備・カラーによってはまだ高値がつくこともあるので、事前に調べて動くことが大切です。



つまり残クレは「高残価=安心」ではなく、相場が暴落した時こそリスクが表面化する仕組みなんです。
暴落で損をしないための対策


「アルファードは暴落している」と聞くと、もう売るしかないのか…と思ってしまいがちですが、実は立ち回り次第でまだ損を最小限に抑える方法があります。
1. ディーラー査定だけで決めない
残クレ契約者の多くはディーラーにそのまま返却しがちですが、それはもったいないケースが多いです。
なぜならディーラーは“残価通り”で引き取ることが多く、実勢価格がそれを上回っても差額が戻らないからです。
2. 人気グレード・装備を意識する
今の相場でも、まだ評価が高いのは「ガソリンZ」「エグゼクティブラウンジ」などのグレード。
また、サンルーフ・モデリスタエアロ・黒や白のボディカラーはプラス査定になりやすいです。
こうした仕様なら、追い金リスクを抑えられる可能性があります。
3. 売却タイミングを見極める
アルファードの相場は「登録から1年」「3年(初回車検前)」で動きが大きくなります。
特に3年を過ぎると輸出規制や車検費用の影響で一気に値下がりすることがあるため、車検前に売るのが基本戦略です。
4. 長く乗ってコスト分散する
短期売却でプレ値を狙う時代は終わりました。
今後は2年・3年と長めに乗ることで、年間コストをならして支出を抑える方法が有効です。
「1年で利益を出す」ではなく「数年乗って満足度を高める」方向に考え方を切り替えるのが安心です。



つまり損をしないコツは「複数査定を取る」「人気仕様を意識」「車検前に売る」「長期保有も選択肢」という4つ。
これを押さえるだけで、暴落相場でも余計なお金を失わずに済むんです。
今後のアルファード市場はどうなる?
アルファードは長年「リセール最強」と言われてきましたが、直近の相場はプレ値が終わり“普通の車”に近づきつつあります。
ただし「暴落=もうダメ」というわけではありません。今後の相場を見通すうえで注目すべきポイントを整理しました。
1. 相場は“高すぎたバブル”の反動で正常化中
2023年〜2024年にかけて、新車価格を超えるプレ値で取引される異常な相場が続きました。
しかし輸出規制や供給の安定化で、プレ値が崩れ始めています。これは“暴落”というより「バブルの反動」と考えた方が自然です。
2. それでも依然として高水準
他の国産ミニバンと比べれば、アルファードはまだ圧倒的にリセールが高い部類です。
特にガソリンZやエグゼクティブラウンジなど人気グレードは安定しており、「暴落した」といっても、一般的なミニバンよりずっと良い水準をキープしています。
3. 未走行や“1年落ち”は強い
登録から1年以内の車両は、海外で新車登録が可能なため、依然として高値がつきやすいです。
そのため「新車より1年落ちの方が相場が高い」という逆転現象すら起きています。これはアルファード特有の面白い動きですね。
4. 輸出規制の影響は要注意
30系アルファードでは、登録から59か月を超えるとマレーシアへの輸出ができなくなり、相場が一気に落ちるタイミングがあります。
長く乗るつもりでも、この“輸出の壁”を超えるかどうかで売却額が大きく変わるため、3年・5年・7年といった車検前に乗り換えるのが基本戦略です。
5. 今後は“長期保有前提”の時代へ
これまでのように「1年で売って利益」という時代は終了。
今後は2〜3年、あるいは5年と長めに乗ってコストを分散させるスタイルが主流になっていきます。
「長く乗る → 車検前で売る → また新型に乗り換える」というサイクルが賢い選択肢になるでしょう。
正直、アルファードの“バブル相場”が終わったのは残念だけど、冷静に考えればようやく普通に戻っただけなんですよね。
それでも国産ミニバンの中ではリセールはまだトップクラス。やっぱりアルファードは別格だなと感じます。



未走行や1年落ちが強いのも面白いポイントだし、逆に5年目以降は一気に落ちるから「売り時を逃さないこと」がすごく大事だと思いました。
もう短期で儲けるのは難しいけど、そのぶん長く乗って満足度を高める時代にシフトしていくのかなって感じますね。
30系と40系、中古で買うならどっち?


アルファードを検討している方の多くが迷うのが「30系にするか、それとも40系にするか」という点です。
どちらも魅力がありますが、市場状況や予算、乗り方によって選び方は大きく変わります。
30系アルファードを選ぶメリット
- 価格が下がってきている
新型40系の登場で一気に値落ち。特にハイブリッドは相場が落ち着き、中古で狙いやすくなっています。 - 装備は十分豪華
後期モデルなら安全装備や内装の質感も高く、40系にこだわらなければ満足度は高いです。 - 狙い目はハイブリッドSRCパッケージ後期
リセールはガソリンに劣りますが、その分中古価格は割安。燃費の良さも加わって、長く乗る人にはおすすめです。
40系アルファードを選ぶメリット
- 最新装備・デザイン
内外装の刷新で高級感がさらにアップ。走行性能や安全性も進化しています。 - リセールは依然強い
ガソリンZやエグゼクティブラウンジは、まだまだ高値を維持。特に未走行や1年落ちはプレ値水準も残っています。 - 長期保有でも安心
新型なので今後数年は「型落ち感」がなく、長期で乗っても満足度が高いです。
どちらを選ぶべき?
- コスパ重視・長く乗る予定 → 30系後期
特にハイブリッドSRCパッケージなら価格がこなれていて、維持費も抑えられます。 - 最新装備・高級感・リセール重視 → 40系
まだ価格は高いですが、1〜3年の短期スパンで乗り換えるなら40系ガソリンZが鉄板。



個人的には「予算に余裕があって最新を楽しみたい人は40系、少しでもお得に長く乗りたい人は30系」と住み分けするのが一番だと思います。
アルファードはどの世代でも“満足度の高さ”は変わらないので、自分のライフスタイルに合った選び方をするのが正解ですね。
よくある質問(FAQ)


Q1. なんでアルファードの相場が暴落したの?
A. 主な理由は「40系新型の登場」「プレ値相場の終了」「中古市場への大量流入」「輸出需要の減少」です。
一言でいえば、今まで“異常に高かったバブル相場”が正常化した形です。
Q2. 暴落といっても、まだリセールは強いの?
A. はい、依然として国産ミニバンの中ではトップクラスです。
特にガソリンZやエグゼクティブラウンジなど人気グレードは、高水準をキープしています。
Q3. 残クレで買ったけど大丈夫?追い金は出る?
A. 残価よりも実際の買取額が低ければ、差額を補填しなければなりません。
特に最近はこのケースが増えており、「予定より高く売れる」とは限らないので注意が必要です。
Q4. 今売った方がいい?それとも長く乗るべき?
A. 短期での利益狙いは難しくなりました。
これからは「2〜3年」「車検前」での売却や、長期保有でコストをならす乗り方がおすすめです。
Q5. 30系と40系、中古で買うならどっち?
A. コスパ重視なら30系後期(特にハイブリッドSRC)、最新装備やリセール重視なら40系ガソリンZやエグゼクティブがおすすめです。
Q6. 高く売るコツはある?
A. ディーラーだけでなく、買取専門店や輸出業者にも査定を依頼して比較すること。
また、サンルーフ・モデリスタエアロ・人気カラー(黒・白・ブロンド)などの装備はプラス査定になりやすいです。
Q7. 40系アルファードでも暴落してるの?
A. はい、40系も登場直後はプレ値で大幅に上がりましたが、今は落ち着いてきています。
特に輸出規制や供給が安定してきた影響で、1年落ちを除けば“普通の相場”に近づきつつあります。
Q8. ハイブリッドとガソリン、どっちがリセール強い?
A. 基本的にはガソリン車の方が残価率が高いです。
ただし中古で買うなら、ハイブリッドの方が値下がりしていて割安に手に入るケースも多いので、長期保有ならハイブリッドもおすすめです。
Q9. 何年目で売るのがベスト?
A. 鉄板は「3年(初回車検前)」です。
また30系は「登録から59か月」を超えるとマレーシアへの輸出ができなくなり、一気に相場が落ちます。
そのため 3年・5年・7年といった車検前が売り時です。
Q10. 買取業者とディーラー、どっちに出すべき?
A. ディーラーは残価保証に沿った査定をするため、相場より高くても差額は戻ってきません。
一方、買取専門店や輸出業者なら実勢価格に応じた査定をしてくれるので、複数査定を取るのが鉄則です。
Q11. 人気カラーはどれ?リセールに差はある?
A. 依然として黒・白が安定して人気です。
加えてブロンド(ゴールド系)は希少性が高く、海外の富裕層需要でプラス査定になりやすいです。
逆に台数の多い白は「売りやすいけど、価格はやや落ちやすい」という傾向もあります。
Q12. オプション装備はリセールに影響する?
A. 大きく影響します。
- サンルーフ → プラス30〜40万円評価
- モデリスタエアロ → コストの7〜8割が戻る
- JBLサウンド → 半分程度しか戻らない
特にサンルーフは「必須オプション」と言われるほどリセールに強いです。
Q13. 今から買っても損しない?
A. 「短期で儲ける」目的なら厳しいですが、長く乗る前提なら十分アリです。
30系は価格が落ち着いて買いやすくなっていますし、40系も人気グレードを選べば相場が大きく崩れる可能性は低いでしょう。
アルファード 暴落【ネットの反応・評判】
名無し 2025/02/11(火) 08:14:27
最近は「残クレ」って指差される恥ずかしい車扱いだなw
名無し 2025/03/05(水) 22:41:09
30アルファード、数年前と比べてめっきり減ったよな。乗ってるの恥ずかしい雰囲気強くなってる。
名無し 2025/03/29(土) 12:09:54
崩壊ってより、今までがおかしかっただけだろ。
名無し 2025/04/10(木) 17:33:02
元から一部界隈では嫌われ車だったけど、残クレでそれが広く認知された感じだな。
名無し 2025/04/28(月) 09:56:48
残クレは所有者になれないから、リースだってもっと理解させないと。
名無し 2025/05/14(水) 21:22:33
実際、運転席以外に乗ると最高なんだけどなアルファード。
名無し 2025/05/30(金) 14:03:25
相場下がった中古で買うのが一番賢い。前オーナーのおかげでお得に乗れる。
名無し 2025/06/18(水) 11:37:14
残クレカー、手元に残るのは思い出と新しいローンだけ。
名無し 2025/07/02(水) 19:20:48
アルファードの7割が残クレって聞いてビビったわ。
名無し 2025/07/21(月) 13:45:58
勝ち組気分でも周りからすればただの借金カー。金ない人が見栄張ると結局後悔するだけ。
名無し 2025/07/30(水) 22:59:41
レンタカーでも乗れるのに、人生変わるほどの物じゃないよな。残クレもレンタも同じだろ。
名無し 2025/08/03(日) 09:28:15
今年の流行語大賞「残クレDQN」で決まりだなw
名無し 2025/08/07(木) 16:12:40
残クレアルファード、残クル、残クレクサス…良い車なのにイメージ悪化が止まらん。
名無し 2025/08/11(月) 07:56:59
最近は新しめの車見ると全部残クレにしか見えない。
名無し 2025/08/13(水) 20:24:35
維持費だけで負債になることを自覚してないやつ多すぎ。
名無し 2025/08/15(金) 11:07:43
ゴミみたいな値段になったら買いだろ。残クレ車なら外装だけは綺麗に保たれてるし。
名無し 2025/08/18(月) 14:36:08
アルファード乗ってると貧乏ってイメージがついたのが値下がりの原因じゃね?
名無し 2025/08/20(水) 09:18:27
地位財で見栄張っても上には上がいるから一生満たされない。
名無し 2025/08/21(木) 18:25:53
結局、見栄で大きな車に乗って小さなプライドを守ってるだけなんだよな。
名無し 2025/08/23(土) 12:54:13
僻みも多いけど、残クレって時点で「借り物感」が強すぎてダサいイメージは拭えないわ。
まとめ


アルファードの相場は確かに“暴落”と表現されるほど下がっています。
ただ実際には「異常に高すぎたバブルが終わり、ようやく正常化してきた」というのが本質です。
依然として国産ミニバンの中ではトップクラスのリセール力を持っており、
- 短期で利益を出す時代は終わった
- 長期保有で満足度を高める時代に変わった
これが大きな流れです。
もし残クレで契約している方は、返却時に追い金が発生しないように複数査定を必ず取ること。
これだけでもリスクはかなり抑えられます。
30系か40系かで迷っている方は、
- お得に長く乗りたい → 30系後期
- 最新装備とリセール重視 → 40系ガソリンZやエグゼクティブ
と自分のライフスタイルで選べば後悔は少ないはずです。



正直「アルファードが暴落」という言葉だけを聞くとネガティブに感じますが、
落ち着いた今こそ冷静に選べるチャンスだと思っています。
高く売ることよりも、自分や家族に合ったカーライフを楽しめるかどうか。
その視点で選べば、アルファードはまだまだ“満足度の高い一台”であることは間違いありません。
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